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ニューヨーク、冬の風物詩「ブライアントパーク・ウィンタービレッジ」

ブライアントパーク

秋が過ぎ寒い風が吹き始めると、毎年私が楽しみにしていること。それはニューヨークのクリスマスシーズンです。

「ニューヨークの冬は寒すぎて歩き回れないからあまり楽しめない」という人がいますが、そんな冬だからこそニューヨークで楽しめるイベントはたくさんあります。

特に見逃せないのがミッドタウンにあるブライアントパークで開催される「ブライアントパーク・ウィンタービレッジ」。その様子をのぞいてきたのでご紹介したいと思います。

※1ドル=約109円

ブライアントパーク・ウィンタービレッジとは

ブライアントパーク

ブライアントパーク・ウィンタービレッジは、毎年冬になるとマンハッタンのミッドタウンにある公園ブライアントパークで開催される人気のホリデーイベントです。

ハロウィーンが終わり、クリスマスのデコレーションが街中に飾られ始めると同時にオープンするこのイベントは、仮設のショップが公園内に並び、クリスマスのギフトを求めてショッピングに来る観光客でにぎわいます。

ハロウィーン時期から翌3月まで開催

寒くて誰も寄りつかない冬の公園を有効活用するために、2002年にヨーロッパのクリスマスマーケットをモデルに、ホリデーショップがオープンしたのが始まりでした。

2005年にはニューヨークで唯一入場無料のスケートリンクがオープンし、「ブライアントパーク・ウィンタービレッジ」として観光客にも人気のイベントとなりました。

毎年ハロウィーンとほぼ同じ時期にオープンし、3月の初めまで開催されます。

ここでしか出会えないオンラインショップが集合

オペレーターがニューヨーク各地でマーケットを主催している「アーバンスペース」という会社に変わってから、ホリデーショップのメインがローカルメイド、ハンドメイドのショップに。毎年少しづつですが新しいショップが出店するので、何度来ても飽きません。

また、ほとんどのショップが通常はお店を持たずオンラインで販売しているので、普段のショッピングではなかなか出会えない面白いギフトを見つけることができます。

ユニークなギフトが見つかるということでホリデーショップファンはとても多く、このホリデーイベントのためだけにニューヨークへ来ているという観光客もいるほどです。

クリスマスツリー点灯式も見どころ

またブライアントパークでは毎年12月の頭にクリスマスツリーの点灯式が行われます。そのタイミングでニューヨークを訪れる予定がある方は、ブライアントパークにぜひ足を運んでみてください。

ホリデーショップ

ホリデーショップ

クリスマスマーケットとも呼ばれるホリデーショップは、クリスマスギフトにぴったりのお店がたくさんあります。出店数はなんと150店以上ですから、一日いても飽きないと思います。

Santa’s Workshop

毎年出店しているこのツリーオーナメントのお店「Santa’s Workshop」は、今やホリデーショップにはなくてはならない存在です。

Santa's Workshop

ここではニューヨークならではのオーナメントが手に入るので、小さなクリスマスのギフトにはぴったりです。

Infinity Lights

Infinity Lights

カラフルなランプを販売している「Infinity Lights」。このランプは自由に組み立てて自分の好きな形を作ることができ、フロアランプとしてもシーリングランプとしても使えます。

外が暗くなった頃、このお店だけカラフルでエキゾチックな雰囲気の光を放っていました。自分のアイディア次第で、お部屋が少し華やかになりそうですね。

5th and Madison

5th and Madison

フタル酸フリーのキャンドルやフレグランスを販売している「5th and Madison」。フタル酸とは環境ホルモンの一種で人間のホルモンに悪影響を与えると言われていて、ヨーロッパ、アメリカではフタル酸フリーの商品が増えてきているんです。

ちなみにこの店名は2つのストリート名の組み合わせですが、「5th and Madison」という交差点は実際にニューヨークに存在しません。おしゃれの代名詞である2つのストリートのイメージそのままに、洗練された高級感ある香りをブランディングしています。

United chocolate works

United chocolate works

これ、実はチョコレートなんです。私も最初に見つけた時は驚きましたが、このチョコレートは「United chocolate works」のもの。

すべてハンドクラフトで、チョコレートとは思えないほど錆びた色合いがリアルに表現されています。形はさまざまで、ボルト、ねじ、鍵、昔の形のカメラやアイロンなどノスタルジックな雰囲気なものばかり。このお店も、通常はオンラインのみの販売だそうです。

Spice Professors

Spice Professors

ギフトに喜ばれるティーとスパイスを販売しているお店、その名も「Spice Professors」。

このお店は毎年ホリデーショップでしか見ることができず、通常はオンライン販売のみになります。

Silly Puppet

Silly Puppet

そして私が毎年買おうか悩んでしまうパペット屋さん「Silly Puppet」。

前列に並ぶ小さいサイズのパペットが25ドル(約2,800円)、後ろに並ぶ大きいサイズのパペットが55ドル(約6,200円)です。小さい子どもを持つ友人にプレゼントしたら喜ばれそうですね。

おすすめのフード、スイーツ

フードエリアには、いすやテーブルもあるのでゆっくり座って食べることができます。

Home Frite

Home Frite

私が一番おすすめしたいのが「Home Frite」の「Truffle Fries」!このフレンチフライはブラックトリュフのオイルで揚げているので、トリュフの香りが口の中に広がります

食べ歩きに便利なコーン型のボックスか、紙袋入りか選べます。どちらも同じ値段なんですが、紙袋入りのほうが量が多い気がするのは私だけなのか……。2人で食べるのであれば紙袋入りを一つでちょうどいいと思います。

Pickle Me Pete

Pickle Me Pete

なんとも不思議なピクルスフライを販売しているのが「Pickle Me Pete」。その名の通りピクルスを揚げたもので、食べてみるとやっぱりとても不思議な味でした。

好き嫌いは分かれると思いますが、せひ試してみてほしい一品です。

DO

DO

クッキードウのお店、「DO」。

クッキードウとはクッキーを焼く前の生地のこと

アイスでもクッキードウフレーバーがあるほど、アメリカ人はクッキードウが大好き。そんなもの生で食べて平気なのかと心配になるとは思いますが、生で食べても安全なように作られており、もちろん保存料なし、グルテンフリーだそうです。

そのまま食べてもよし、アイスクリームに混ぜてもよし、焼いてクッキーにしてもよし、食べ方は自由です。

実店舗はいつも長蛇の列

このお店はオンライン販売からスタートしましたが、ソーシャルメディアで話題になり、ワシントンスクエアパークの近くに実店舗を構えました。ワシントンスクエアパークのお店でも、こちらのブースでもいつも長蛇の列ができる人気ショップです。

No Chewing Allowed

No Chewing Allowed

チョコレート屋さんの「No Chewing Allowed」。かまなくてもいいんだよ、というブランド名どおりに、口にするだけであっという間にとろける濃厚なトリュフチョコレートです。お土産に大人気で、なんといってもこのロゴがかわいいですね。

No Chewing Allowed

このお店ではホットチョコレートも販売していて、寒くなる夜になるといつも長い列ができます。

ホットチョコレートの中にトリュフチョコレートが入っているので、驚くほどマイルドでリッチな味わい。こんな高級感のあるホットチョコレートは他ではお目にかかれないので、どんなに長い列でも待つ価値はあります。

スケートリンク

スケートリンク

ニューヨークで唯一入場無料となっているブライアントパークのスケートリンクは、17,000スクエアフィート。渋谷のスクランブル交差点ほどの広さで、公園内にしては広々としています。

入場は無料ですが、スケートシューズを借りる場合は20ドル(約2,300円)。マイシューズ持参の場合は無料ということですね。このスケートリンクがオープンする時期になると、マイシューズ持参で一汗流しにくるローカルの人の姿を見かけます。

スケートリンク

また、昼間と夜のスケートリンクでは雰囲気がガラッと変わります。

ニューヨーカーのデートスポットとしても定番となっているスケートリンクですが、特に夜のライトアップされたスケートリンクはロマンチックなムードが漂い、二人の距離も縮めてくれるのでおすすめです。

オンラインでチケット購入すれば優先入場できる

ちなみにオンラインでExpressチケットを買うと、どんなに混雑していても列をスキップして入場することができます。

スケート教室も開催されているので、オンラインでチェックするかスケートリンクの受付に確認してください。オンライン予約していない場合でも、当日クラスに参加することもできます。

スケートリンク横の「PUBLIC FARE」

PUBLIC FARE

スケートで一汗かいたらスケートリンクの目の前にあるガラス張りの建物「PUBLIC FARE」で休憩しましょう。

この「PUBLIC FARE」では温かい飲み物やスープ、サラダなどの軽食を販売しています。カクテルなどのお酒も用意されているので、暖かい建物の中でゆっくりスケートリンクを眺めながらお酒を楽しんでもいいでしょう。

公衆トイレの場所

公衆トイレ

外で開催されているこのイベントでは寒い中歩き回るので、トイレが近くなることもあると思います。公衆トイレの場所の確認は必ずしておきましょう。

公衆トイレはブライアントパークの北側(42番通り側)のライブラリーのすぐ隣に設置されています。

このイベントの開催中は近くのカフェのトイレにも人が並ぶので、必ず行けるときに早めに行っておきましょう。

インフォメーションセンター

インフォメーションセンター

スケートリンクの入り口付近にインフォメーションセンターが設置されています。何かわからないことがあれば、スタッフに尋ねてみましょう。

アクセス情報

  • 名称: Bryant park winter village
  • 住所: 476 5th Ave, New York NY 10018
  • アクセス:B、D、F、Mラインの42st-Bryant Pk駅下車
  • 営業時間:ホリデーショップ 平日11AM-8PM、土日10AM-8PM
  • スケートリンク 8AM-10PM
  • 公式サイト:http://bryantpark.org/

まとめ〜ホリデーショップでスケートリンクありはここだけ!

ホリデーショップ

ニューヨークではこの「ブライアントパーク・ウィンタービレッジ」の他にもユニオンスクエアパーク、コロンブスサークル、マジソンスクエアにも11月末からホリデーショップがオープンし、街中がますますクリスマスモード一色になります。

そんな中でもスケートができて、ライトアップされたツリーを眺めながらショッピングができるのは「ブライアントパーク・ウィンタービレッジ」だけです。

ニューヨークで忘れられない冬の思い出をつくるなら、「ブライアントパーク・ウィンタービレッジ」がおすすめです。

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ニューヨーク生活・就職HACK編集部
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