アメリカ留学中や留学を希望していて、「せっかくだからアメリカ人とぜひ生活してみたい!」と思ったことはありませんか?
映画やドラマのようにアメリカの学生と生活を共にするなんて、憧れますよね。でも何となく勇気がなくて、今一歩踏み出せないというのも多いと思います。
私は4年制大学を卒業するまでの留学生時代に、寮でルームシェアをしたのを皮切りに一軒家を最大5人ほどのアメリカ人とシェアしました。ここでは、アメリカ人との共同生活をスムーズに成功させるコツを教えます。
アメリカではよくあるルーム・ハウスシェア
アメリカではあまりお金に余裕のない学生の間で、次のようなスペースシェアが一般的です。
- ルームシェア(寮などで1部屋を2人以上でシェアすること)
- ハウスシェア(一軒の家や、別々の寝室があるアパートの部屋を2人以上でシェアすること)
ルームメイトがいれば、家賃が折半、またはそれ以下の金額になってくるのは学生にとってとてもうれしい話です。
また、アメリカ人はシェアすることに慣れている人が多いため、こちらも気張らずに始められます。分からないことがあれば、何でもルーム・ハウスメイトに聞いてみましょう。
ルームシェアは英語上達、文化習得には絶対におすすめ
まず、「アメリカ人と共同生活をしてみたい!」と願う裏には、こんな野望があるのではないでしょうか?
- 英語が上手になりたい!
- アメリカ人やアメリカ文化をもっと知りたい!
- アメリカ人の親しい友達が欲しい!
私も全く同じでした。
英語を上達させたい留学生という立場では、効率よくどっぷりとアメリカ文化や英語を吸収できるという意味でも、ルーム・ハウスシェアはおすすめです。アメリカ人のルームメイトの友達、またその友達と人脈も勝手に広がっていきます。
現に、私も留学生活最初の1年間は寮生活でしたが、それ以降はハウスシェアをしました。いろいろな人のさまざまな英語がいっぺんに頭に入ってきますので、語彙力や表現力がバンと上がりましたよ。
ルームメイトの見つけ方
人脈から探す
私の場合は、友達の友達、というような人脈からでした。友達や知り合いから「あそこの家で1部屋あまっていて、誰か住む人を探している」という情報が来たのです。また、友達から直接、「来学期から一緒に住まない?」と言われたこともあります。
友達や知り合いなど、前々から知っている人と一緒に住むのは安心です。ある程度相性も良いから、既に友達になっていることもあると思いますので、きっとルーム・ハウスシェアをしたとしても、そこまでストレスを感じないでしょう。
大学の掲示板から探す
大学のキャンパスでは、壁の掲示板に就職やインターンシップなどいろいろな情報が貼ってあります。その中で、「ルームメイト募集」の張り紙を見つけることもあります。
「日本語を学びたいので日本人のルームメイト募集」。たまたまそんな張り紙を見つけて、そのまま日本語を勉強しているアメリカ人とルームメイトになった日本人留学生もいました。お互いのニーズにはまればうれしい関係です。
ネットでの募集は安全性が疑問
あとは、Craigslist などのネットの掲示板などで探す人もいます。これはおそらく会ったこともない人が探している場合がほとんどでしょうから、あまり安全とは言えません。犯罪などのことも考えると、やめておくほうが賢明でしょう。
留学前なら焦らないで
まだ留学前であれば、そこからアメリカ人のルーム・ハウスメイトを見つけるのは困難でしょう。
しかし、一旦現地へ来てしまえば、大学のキャンパスではたくさんの人と一気に出会えます。しかも、アメリカ人はとてもフレンドリーですから、すぐに仲のいいルーム・ハウスメイト候補と出会えます。
ルームシェアで遠慮なんかは絶対しないアメリカ人
よくあるトラブル
実際にルーム・ハウスメイトを見つけて一緒に住んでみたとします。「あれ、想像と違うかも」と思ったり、トラブルが起こったりすることだって、あります。
- 掃除しない、汚い
- 家賃や光熱費を払わない
- 静かにしたいときにうるさくされる
これらは私がよく経験して、他の現地の日本人留学生も抱えていた、アメリカ人ルームメイトへの不満です。
嫌だと言う勇気
そこで、ルーム・ハウスシェアを成功するコツとして、嫌なことは嫌だという勇気を持つことをおすすめします。
住まいをシェアするのは、ある程度長期間であるはずです。我慢していては持ちません。
「たまには掃除してよ」
「ここ、片づけてよ」
と言ってもいいのです。アメリカ人は空間をシェアすることに慣れていますので、そのくらいではへこたれません。
日本人が陥りがちなツボ
私は、ある家で最大5人のアメリカ人と一軒の家をシェアしていた時期がありました。そのときに、私だけが共用スペースであるリビングとキッチンを掃除している、という状況が続ました。
地道に一人でやっていると「いつかみんなが気づいてくれるだろう」と思いこんでいました。日本人の頑張りの価値観をアメリカで出してしまったのです。いつまでたってもハウスメイトから「ありがとう」「次は私がするよ」という言葉はもらえませんでした。
ズバリはっきり言おう
私は、段々と腹が立ってきました。そこで、「一人掃除をやっているのは嫌だ」と口にすることにしました。するとハウスメイトたちは「ではどうすればいいか皆で話し合おう」と、会議を開いてくれました。
黙っていては素通りされるだけです。長期間一緒に住みたいのなら、表現しあいましょう。
ルームシェアで出会える数々
アメリカ人と一緒に暮らすことはトラブルもありますが、もちろんいいこともあります。
- アメリカ文化が本当によく見えてくる
- スラングや生の英語が聞ける
- いろいろな価値観に触れられる
- 生涯の友達に出会える
アメリカ人と多くの時間を過ごすことで、日本人といては見えなかったアメリカが見えてきます。
また、本音で意見を言えたり、交渉できたりすると、人は自然と仲良くなれます。私も卒業や引っ越しで同じ家にもう住むことがなくなっても、ずっと友達でいる人もいます。
まとめ~日本ではできない経験をする~
アメリカ人と住む場所をシェアしていると、言語の壁や文化の差があるために、とてもショックだったり嫌な思いをすることもあります。しかし、長い目で見れば、あなたの長い人生にとって大きな収穫が得られるはずです。
せっかくアメリカに来ているのです。「こういう考えもあるのか」「そういう感じ方をする人もいるのか」というような発見があった方が、おもしろいのではないでしょうか。ぜひチャレンジしてみてくださいね!