2018年12月にニューヨークにオープンしてから、大きなにぎわいを見せている「New York Starbucks Reserve Roastery(ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリー)」。
2019年2月には東京の中目黒にもオープンし、いつもと違った高級感のあるスターバックスとして日本でも話題を呼びました。
ニューヨークで新しい観光スポットとなっているリザーブ・ロースタリーの魅力に迫ります。
※1ドル=約107円
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーとは
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーのオーダー方法
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーのExperience Bar
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーScooping Bar
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーのArriviamo Bar
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリー内のパン屋さん
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーで豆の焙煎過程を見学
- ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリー店内入り口
- まとめ~ニューヨークならではの店スタイルを楽しんで
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーとは
希少な豆を店内工房で焙煎
今までのコーヒーチェーン店というイメージを打破するため、希少な高級コーヒー豆のみを使用した「スターバックス・リザーブ」を打ち出したスターバックス。このスターバックス・リザーブの豆を焙煎しているのがスターバックス・リザーブ・ロースタリーです。
このロースタリーではコーヒー豆の焙煎される工程を見ることができます。ここは選ばれたバリスタたちと会話をしながらコーヒーの入れ方を学ぶこともできる、体験型の焙煎工房です。
ニューヨークは4店舗目
2014年にシアトルに1号店をオープンし、2017年に上海、2018年にミラノ、そして4店舗目となるニューヨーク店が2018年12月にマンハッタンでも観光客に人気のエリア、ミートパッキング地区にオープンしました。
2019年2月には日本にも進出し、近日6店舗目となるシカゴ店がオープン予定となっています。
3フロア、5つのエリア
ニューヨーク店はアメリカのキャンパスのデザインを多く手掛けてきた建築家、ラファエル・ヴィニオリ氏によってデザインされました。9階建てのオフィスビルのうち地下1階、1階、2階がスターバックス・リザーブ・ロースタリーです。
約2,136平方メートルある店内は以下の5つのエリアに分かれています。
- 通常通りコーヒーをオーダーできるカウンター
- バリスタの説明を聞きながらゆっくりとコーヒーを楽しめるカウンター
- コーヒー関連のお酒が楽しめるカクテルバー
- 豆を購入できるコーナー
- ベーカリー
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーのオーダー方法
通常はMain Bar
入ってすぐ右に行くと、通常のオーダーができるカウンターがあります。ここでは軽食とともにスターバックス・リザーブのコーヒーをオーダーすることができます。
私の行きつけのスターバックスのスタッフはいつも忙しく無愛想ですが、さすがは高級感のあるスターバックス・リザーブ・ロースタリー。店員さんはお話上手な人ばかりで、丁寧に店内の回り方やコーヒー豆の説明をしてくれました。
このMain Barではラテやカプチーノなどの通常のメニューに加え、少し変わったドリンクも置いてありました。今回私がオーダーしたのは、スパークリング・シトラス・エスプレッソです。
なんとこのドリンク、スパークリングトニックにビターオレンジのアロマ、エスプレッソをミックスして最後にレモンで飾り付けされたもの。値段は9ドル(約972円)とやや高めです。
エスプレッソの濃さは自分で選ぶことができるので、私は強いエスプレッソをお願いしました。
気になるお味ですが、かなり不思議な味です。エスプレッソの苦い酸味と、レモンとビターオレンジのフルーツの香り、そしてトニックの爽快感が意外にもマッチ。
ただ、これはかなり個性のある味なので好みが分かれるかもしれません。気になる方は、ぜひ試しに飲んでみてください。
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーのExperience Bar
焙煎(ばいせん)機のすぐ手前にある階段を降りていくと、ゆっくりとコーヒーを楽しむ「Experience Bar」があります。ここでは以下の7つの方法からリクエストできて、プロのバリスタにコーヒーを入れてもらうことかできます。
- サイフォン式
- ケメックス式
- フレンチプレス
- プアーオーバー
- クローバー
- コールドブリュー
- エスプレッソ
同じ豆を2つの違う方法でいれてもらい、飲み比べすることもできるそうです。飲み比べのフライトメニューは22ドル(約2,376円)からです。時間に余裕があるときは、コーヒーについて学べるのでぜひおすすめです。
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーScooping Bar
豆を持ち帰り
店内に入って左に行くと、ここで焙煎(ばいせん)されたコーヒー豆を買って帰ることができる「Scooping Bar」があります。
知識を豊富に持つコーヒーマスターが、それぞれの特徴やおいしい入れ方を伝授してくれます。季節や日によって置く豆の種類は代わり、窓側に設置されたサイロ(コーヒー豆のディスペンサー)に毎朝手作業で入れ替えられます。
ちなみにサイロが窓側に設置されている理由は、客が店内に入らなくても、今日入っている豆を外から見られるようにするためなんだそうです。
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーのArriviamo Bar
コーヒーカクテルを楽しむ
スターバックスでお酒を飲むなんて不思議な感覚ですが、このロースタリーにはカクテルバーまであるんです。メニューはスターバックス・リザーブのコールドブリューやTeavanaティーを使った、他では味わえないちょっと変わったカクテルです。
「Spirit-Free」というノンアルコールメニューも用意されています。このメニューの考案者はなんと日本出身で、現在シカゴに自身のバー「Kumiko」を経営するジュリア・モモセ氏だそうです。
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリー内のパン屋さん
ミラノ発のベーカリーPrinci
ここにあるのは、飲み物だけではありません。1985年にイタリアのミラノにお店をオープンしたベーカリー「Princi」のパンを楽しむこともできるんです。
創業者のRocco Princi(ロッコ・プリンチ)氏は、イタリアの伝統的なパン作りにこだわる世界的にも有名な職人のひとりです。
「Princi」ではオーブンから出されたばかりのパンが食べられるとあって、朝は近くのワーカーが焼きたてを目当てに来るんだとか。ペーストリーやピザ、手作りのデザートまで、スターバックス・リザーブ・コーヒーに合うメニューが選定されているそうです。
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリーで豆の焙煎過程を見学
スターバックス・リザーブ・ロースタリーで最も注目を浴びているのが、この一番奥に設置された巨大な焙煎(ばいせん)機です。ここではコーヒー豆を焙煎する過程を見ることができます。
ただ黙々とスタッフが焙煎(ばいせん)を行うのではなく、一つ一つの工程をコーヒー初心者でもわかりやすいように説明してくれます。
また、とても面白いと思ったのが、この店内の天井に張り巡らされたパイプです。
Main Barでこのパイプはどこにつながっているのかと思い眺めていると、スタッフがこう教えてくれました。
「あそこの焙煎(ばいせん)機で焙煎されたばかりの豆が、このパイプを通ってこのバーに届くんだよ。これは豆のトラベルマシンなんだ」。つまりここで飲むコーヒーは全て、焙煎されたばかりの豆を使った新鮮なものが楽しめるような仕組みになっているんだそうです。
パイプにはいくつかのメッセージが書かれており、その一つには「A SYMPHONY OF BEANS(豆のシンフォニー)」とありました。焙煎(ばいせん)するときの豆の躍るような音をシンフォニーにたとえたのでしょうか。
コーヒーを作り続けてきたスターバックスの、コーヒー豆に対する愛情が感じられるメッセージですね。
ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリー店内入り口
ギフトコーナー
店内の入り口にはギフトコーナーもあります。ここでは写真のようなスターバックスのシンボルになっている女神のオブジェがあります。
ほかにサイフォンやケメックス、フレンチプレスなどのコーヒーメーカー、オリジナルのTシャツ、マグ、タンブラーなどお土産にぴったりな商品もありました。ここに来た思い出に、ちょっとしたお土産を買っていくのもいいかもしれません。
基本情報
- 名称:New York Starbucks Reserve Roastery(ニューヨーク・スターバックス・リザーブ・ロースタリー)
- 住所:61 9th Ave, New York, NY 10011
- 電話番号:(212) 691-0531
- 営業時間:月曜~木曜 7:00~23:00/金曜 7:00~24:00/土曜 8:00~24:00/日曜日 8:00~22:00
- アクセス:青のACE、またはグレーのLラインで14 Street-8th Avenue駅下車。徒歩約5分
- WEBサイト:https://www.starbucksreserve.com/en-us/locations/new-york
まとめ~ニューヨークならではの店スタイルを楽しんで
現在世界4カ国に展開しているスターバックス・リザーブ・ロースタリー。それぞれの国や街によってや建築デザインも変わり、店内に入っているバーも違うそうです。
既に日本のスターバックス・リザーブ・ロースタリーに行ったことがある人でも、東京では味わえないニューヨークならではの雰囲気を楽しむことができます。
店内は広々としていて座席数もたくさんあるので、チェルシーマーケットでお買い物の後の休憩に立ち寄ってみてはいかかでしょうか。