ニューヨークという街は有名建築家が手がけたインパクトのある真新しいビルに、古くから大切に保存された伝統的な建築物と、新しいものと古いものでつくられています。
そんな建物を一度に見たいという方やデザインが好きな方は、バッテリーパックがぜひおすすめです!
バッテリーパークには最新の建築から100年以上も前に建てられたものまでが、まるで森のようにズラリと並んでいます。デザインマニアな方、素敵な空間でお買い物を楽しみたい方は必見です!
バッテリーパーク地区概要
バッテリーパーク地区とは
バッテリーパーク地区はマンハッタンの南に位置する、他の地区に比べると全体的に古い建物が多いエリアです。
しかし、観光客の増加により、約10年前から新たなビルの建設や公共施設の発展スピードが増加してきており、現在はマンハッタン内にある有名な観光スポットの一つとして多くの雑誌やウェブサイトに取り上げられています。
中でもこの後紹介していく、まるで生き物の骨のような真っ白いワールドトレードセンター駅や、彫刻作品のように美しい8スプルース・ストリートビルを真近に見られる貴重なエリアです!
また、ハドソン川やイースト川沿いに行けば、綺麗なブルックリンやニュージャージーの街並みも見られる最高の観光スポットと言えるでしょう!
アクセス情報
※フルトン駅入口
バッテリーパーク地区へのアクセスはバスとサブウェイの2通りあります。
前者は、M55というマップ内の黄色いラインのバスに乗り、シティホールパーク前で降りるとちょうど良いでしょう。
後者は、マップ上黄色のR/W、緑の4/5 ラインに乗りシティホール駅またはフルトン駅で降りると観光しやすいですよ!
※バスマップ
※サブウェイマップ
バスマップ同様、複雑に見えますが色で覚えると観光しやすいです!
シティホールパーク周辺は建築スポット
※シティホールパーク
前項のアクセス情報でお伝えしましたが、シティホールパーク周辺で降りると新旧様々なデザインジャンルの建物をいっぺんに見ることができます!
バスやサブウェイから降りると、街の匂いや景色が一変し、ドキドキしながら街を探索できること間違いなしです。 まずは近くのカフェで飲み物を買い、シティホールパークのベンチに座りながら、ゆっくり観光プランを考えてはいかがでしょうか。
ニューヨーク市庁舎
※ニューヨーク市庁舎外観
シティホールパーク内からすぐに見えるのは、大変歴史のある白く大きなニューヨーク市庁舎です。
1811年から1813年にジョセフ・フランソワ・マンギン、マッコム・ジュニアによってデザインされたこの迫力ある建物は、豪華なフレンチ・ルネサンス・リバイバルという、19世紀に大変流行った威厳さや象徴性に重きをおいたデザイン様式が使用されています。
普段は建物内の入場は制限されておりフェンス越しでしか見ることができませんが、事前予約が必要な無料ガイドツアーが不定期に開催されています。詳しくデザインや歴史を知りたい方は必見です!
予約サイトは英語ですが、翻訳サイトを使えば簡単に予約できますよ。
予約方法、持ち物
予約はNYC DESIGN というサイトで取ることができます。サイトにはグループ予約と個人予約の2通りあり、それぞれ見学日と時間帯が違うので要注意です。
見学に必要な持ち物は特に記載されておりませんが、身分を証明するパスポートを持って行くと良いでしょう。
ニューヨーク市庁舎基本情報
- 名称:ニューヨーク市庁舎
- 住所:City Hall Park, New York, NY 10007
- アクセス:バスM55乗車後、シティホールパーク前下車し、徒歩5分/地下鉄R/W/4/5ライン乗車後、シティホール駅又はフルトン駅で下車し、徒歩5分
- 営業時間:月曜から金曜日 9:00~17:00
- 電話番号:212-639-9675
- ツアー予約サイト:NYC DESIGN URL:https://www1.nyc.gov/
8スプルース・ストリートビル
※8スプルース・ストリートビル
続いてはシティホールパークから徒歩圏内にある、世界的にも有名な8スプルース・ストリートビルをご紹介します!
こちらはなんと高さ265mの76階建てのマンションなんです!こんなにも高いマンションは日本では珍しいですよね。
設計・デザインはスター建築家と呼ばれるフランク・ゲーリー。世界的に名の知れたスペインのビルバオにある、ビルバオ・グッゲンハイム美術館を手がけた素晴らしい建築家です!
揺れ動く波の様なステンレス製パネルのファサードが、太陽の光を反射させ見る時間によってビルの姿を変えるのが特徴です。まさにバッテリーパーク発展の象徴の一つとも言えます!
私も何回もこのビルを見に近くまで訪れますが、流動的なデザイン、外装の装飾など非常に挑戦的かつエレガントで、度々魅了されます。
ニューヨーク市庁舎を訪れた際は、こちらもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
8スプルース・ストリートビル基本情報
- 名称:8スプルース・ストリートビル
- 住所:8 Spruce St, New York, NY 10038
- アクセス:バスM55乗車後、シティホールパーク前下車し、徒歩10分/地下鉄R/W/4/5ライン乗車後、シティホール駅又はフルトン駅で下車し、徒歩10分
新ニューヨーク市庁舎
※まるでお城のような新ニューヨーク市庁舎外観
前項ではフランク・ゲーリーによる、まるで彫刻作品のような現代建築を紹介しました。ガラスやスチールによる真新しい建物たちは太陽の光とともに輝いていますが、ズラリと立ち並ぶ古き建築物も同様の存在感を放っています!
代表例として、写真に写っている新ニューヨーク市庁舎はマッキム・ミード&ホワイトにより、1907年から1916年にかけて建設された歴史のある建物です。
遠くから離れて見ているだけでも大迫力で、私も初めて見たときはその独特の存在感にまるでタイムスリップしたかのような気分になりました。
市庁舎の建物の側に近づくと、写真のように天井がとても高い大きな広間があり、お城の中を見学している気分になれます!
建物のランプや細かい装飾から伝統や歴史を感じることができますし、おすすめのスポットです。
新ニューヨーク市庁舎基本情報
- 名称:新ニューヨーク市庁舎
- 住所:1 Center St New York, NY 10007
- アクセス:バスM55乗車後、シティホールパーク前下車し、徒歩10分/地下鉄R/W/4/5ライン乗車後、シティホール駅又はフルトン駅で下車し、徒歩10分
チェンバーズ・ストリート駅
すぐ近くにあるチェンバーズ・ストリート駅に行くと、今では珍しい綺麗なタイルワークを見ることができます。
生き物のような有機的なデザインと天井いっぱいに敷かれた白いタイルは、マンハッタン内ではここでしか見ることができないので、立ち寄られた際はぜひ行って見てはいかがでしょうか。
石やレンガでできた古い駅は、日本にはあまりないですよね!
チェンバーズ・ストリート駅基本情報
- 名称:チェンバーズ・ストリート駅
- 住所:Chambers Street & West Broadway New York, NY 10013
- アクセス:地下鉄1/ 2/3ライン乗車後、チェンバーズ・ストリート駅下車
駅に直結するフルトン・センター内
※フルトン・センター内は不思議な空間!
サブウェイからお越しの方は、フルトンストリート駅を下車し、観光地を巡るのがおすすめです。なぜなら、駅直結型のショッピングスポット、フルトン・センターがあるからです!
フルトン・センターは2014年にオープンしたばかりの新しい商業施設で、日本でも有名なハンバーガー屋、シェイク・シャックほか、約20店舗入っています。日本でいう、東京駅のような雰囲気で、常ににぎわっていてその場にいるだけで楽しいです。
何と言っても、天井の高い吹き抜けの円形型空間と、特徴的な螺旋階段など未来を感じるデザインから、タイムトラベルしているような気分になれます!
※滑らかにデザインされた美しい白い螺旋階段
フルトン・センター基本情報
- 名称:フルトン・センター
- 住所:200 Broadway New York, NY 10038
- アクセス:地下鉄A/C/J/Z/2/3/4/5線 フルトンストリート(Fulton Street)駅下車。地下鉄駅直結。
- 営業時間:店舗によって異なります。
- ホームページ: http://www.fultoncenternyc.com/
圧巻のワールドトレードセンター駅内でショッピング満喫
ワールドトレードセンターとともに観光地として広く知られた、ワールドトレードセンター駅をご紹介します!
まるで巨大な恐竜の骨が地面に転がっているかのような大迫力の白い建築物は、スペインの建築家、サンディアゴ・カラトラバ(Santiago Calatrava)がデザイン。
彼の有名な建築物は他にもスペインにあるソフィア王妃芸術宮殿、フェリペ皇太子科学博物館など、前章でご紹介したフランク・ゲーリー同様、非常に有機的でインパクトのあるものばかり。
日本の簡素で落ち着いた雰囲気のデザインとは真逆のスタイルで、海外ならではですよね。
こちらはこの建物の最注目ポイント、メインコンコースのオキュラス(Oculus)と呼ばれる場所です。Oculusはラテン語で眼という意味で、建物内から上を見上げると、まるで巨大な眼がこちらを見ているような感覚になります。
このような細かいデザインはまさに、建築家の業ですよね! 上の開口部から差し込んでくる優しい光に包まれる瞬間が神秘的で、私は一番好きです。
建物内はなんと大型ショッピンングモールにもなっています!
大手ラグジュアリーブランドからファストファッション店、飲食店など、100店舗を超えるお店がズラリと並んでおり、見て回るだけでも大満足になれます。
大迫力の建物の中でお買い物やお茶をし、素敵な1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ワールドトレードセンター駅基本情報
- 名称:ワールドトレードセンター駅
- 住所:185 Greenwich Street New York, NY 10007
- アクセス:地下鉄A/C/J/Z/2/3/4/5線 フルトンストリート駅下車後、徒歩5分
- 営業時間:(月―土)10:00-21:00, (日)11:00-19:00
- ホームページ: https://www.westfield.com/
セントポール教会で神秘の体験
※セントポール教会外観
ワールド・トレードセンター駅を訪れの際は、真向かいに建つ、セントポール教会に立ち寄るのがおすすめです。こちらの教会は1776年に建築家トーマス・マクビーンによって建設された大変歴史のある建物です。
無料で教会内にも入れ、観光の一休みをしながら静かで神聖な空間を味わうのも良いかも知れません。
※建物内はシャンデリアや壁面装飾など、豪華なつくりに。
※2階には美しいパイプオルガンが。
この教会の美しい見所は、随所に施された細かい彫刻や、シャンデリアやパイプオルガンなどの豪華な家具です。
にぎやかな街並みを通り、教会中に入るとまるで別世界のような気持ちになります。私もバッテリーパークを訪れた際は、必ずこの教会に立ち寄り、神聖な空気に包まれながら気持ちを落ち着かせています。
※教会内にある展示品たち
こちらは教会内に展示されている「心と精神の癒し (Healing Hearts and Minds)」という展示品。
世界中の警察官や消防者から送られた布片や赤いチャジブル(司祭の上着)など、9/11の事件で被害に遭った方々の追悼の意を込めて大切に飾られています。
被害者の写真やメモに目を通すと、あのような悲惨な事件を絶対に忘れてはいけないと深い気持ちになります。建物観光を通して、歴史や出来事を学べるのは大変良いことですよね。
セントポール教会基本情報
- 名称:セントポール教会
- 住所:209 Broadway, New York, NY 10007
- アクセス:地下鉄4,5線のフルトン・ストリート(Fluton Street)駅下車後、徒歩3分
川沿いにあるサウス・ストリート・シーポート
※レンガ造りの街はどこか懐かしい雰囲気
ここまでたくさんの観光名所をご紹介しましたが、終着地にふさわしい場所はここ、サウス・ストリート・シーポートです!
イースト川沿いある、一面レンガでできたこの街はシーフードやイタリアンなど、たくさんの種類のレストランでいっぱいです!
街を歩くと四方八方から美味しそうなにおいがし、幸せな気持ちになります。旅で疲れた身体を癒してくれること間違いなしです!
※冬には大きなクリスマスツリーが
冬には高さ10メートルほどの大きなクリスマスツリーが街を照らします! イースト川をバックに、ライトアップされるツリーを見ながら、大切な方とロマンティックな時間を過ごすのもおすすめです!
※ブルックリン橋を歩く観光客
街からはブルックリン橋を見ることができます。ブルックリン橋もおすすめの観光スポットです。理由はマンハッタン内にある歩いて渡れる橋の一つだからです。
下から橋を見ると、美しい青空とともに細かなディテールを見ることができます。
※イースト川沿いにあるベンチにて
イースト川のそばまで行くと、ブルックリン橋とマンハッタン橋を同時に見ることができます!
時間があれば川沿いにあるベンチに座りながら、二つの橋の違いや周りに建つ美しいビル、ブルックリンをゆっくりと眺めるのも良いですよね。
私も考えを整理したいときはここに来て、たっぷりと時間を使いながら新しい考えを練っています。気持ちを落ち着かせたいときにサウス・ストリート・シーポートに訪れてはいかがでしょうか。
サウス・ストリート・シーポート基本情報
- 名称:サウス・ストリート・シーポート
- 住所:89 South St, New York, NY 10038
- アクセス:地下鉄A/C/J/Z/2/3/4/5線 フルトンストリート駅下車後、徒歩10分
最後に
マンハッタン内にある数多くの観光地の中で、バッテリーパーク地区はニューヨークの歴史と今を学べる最高の観光スポットです!
建築やデザインがお好きの方は、偉大な建築家がデザインした建築物やインテリアを見ながら、学べることがあるはずです。また、ショッピングやふらっと訪れるのにも適した場所でしょう。
現在新たに建設中のビルや公共施設も多数ありますので、これからの発展がますます期待されます。
新旧のコントラストを感じながら、おしゃれに観光してみてはいかがでしょうか。