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ニューヨークで今注目の「Blue Stripes Cacao shop」

ブルー・ストライプス・カカオショップ

世界中に店舗を展開しているチョコレートレストラン「マックスブレナー」の共同創始者のひとり、オデッド・ブレナー氏がオーナーを務める「Blue Stripes Cacao Shop(ブルー・ストライプス・カカオショップ)」。

2018年7月にニューヨークのグリニッチ・ビレッジにオープンしてから、「チョコレートラバーのオアシス」と呼ばれ、チョコレート好きがこぞって通う人気のスポットとなっています。

今回はブレナー氏のチョコレートへの愛情がたくさん詰まったカフェ、ブルー・ストライプス・カカオショップをご紹介したいと思います。

ブルー・ストライプス・カカオショップ概要

ブルー・ストライプス・カカオショップ

ブルー・ストライプス・カカオショップとは

ブルー・ストライプス・カカオショップは、2018年7月にユニオンスクエア公園の近くにオープンした、カカオ専門のチョコレートカフェです。

オーナーは、日本にも店舗を出しているイスラエル発のチョコレートレストラン「マックスブレナー」の共同創始者の一人、オデッド・ブレナー氏。

実はブレナー氏は2011年、マックスブレナーの一部を買い取っていたイスラエル最大の食品メーカー「Strauss」に訴えられ、その裁判の結果、以降5年間はチョコレートに関するビジネスには携わってはいけない、そして顔をメディアに出してはいけないという制約付きでマックスブレナーを売却していました。

そんな辛い5年間を経て、制約期限が過ぎた2018年、晴れてこのブルー・ストライプスをオープンさせ、愛するチョコレートの世界へと完全復帰を果たしました。

店内の雰囲気

私がこのカフェを知ったのは、知人から美味しいホットチョコレートを置いているカフェがあると聞いて訪れたのがきっかけでした。

店内に一歩入ると、チョコレートの甘い香りで包まれ、遊び心のある内装はまるでチャーリーとチョコレート工場の世界に入り込んでしまったかのようなわくわく感に駆られます。

内装に使われている棚やランプもヴィンテージ感があり、どこか懐かしい雰囲気が漂います。

ブルー・ストライプスのインスピレーションはブレナー氏の娘

棚

実はブルー・ストライプスのインスピレーションは、ブレナー氏の娘、ネリーちゃんなんだそうです。ネリーちゃんが試食して気に入ったものは、メニューに追加しているブレナー氏。食べた時のネリーちゃんの顔を見ればヒットするものがわかるんだとか。

内装デザイン

もともとライター志望だったブレナー氏、ネリーちゃんがまだ小さくて覚えていないブレナー氏のマックスブレナー時代の、苦くも人生の学びとなった経験を、いくつかの短いお話にしてネリーちゃんに聞かせているんだそうです。

お店の奥には、そうしてネリーちゃんに話して聞かせたお話をイメージして描かれた絵が壁に描かれています。

マグカップ

ネリーちゃんのニックネーム「Tito」が入ったメニューや、店内で販売しているマグカップやトートバッグにはネリーちゃんへのメッセージが入っていたりと、ブレナー氏のネリーちゃんへの深い愛情が、ブルー・ストライプスのアイディアの源となっているのが感じられます。

ブルー・ストライプス・カカオショップの人気メニュー

ワイルド・ホットチョコレート(ココア)

ワイルド・ホットチョコレート(ココア)

ブルー・ストライプスのワイルド・ホットチョコレートは普通のホットチョコレートに比べると甘さがかなり控えめです。

他の店と違うのは、カカオ豆からココアが作られる工程全てを、その場で見ることができるというところ。その場でカカオ豆を挽き、挽いた豆を特別な機械に入れてペースト状にします。

そのペーストを鍋に入れ、水とバニラビーンズ、ココナッツ・コンデンスミルクを混ぜて沸騰させ、最後に濾し器に通します。

このように、一杯ごとに手間をかけた贅沢なホットチョコレートを飲めるのは、ここブルー・ストライプスだけでしょう。

癖があるので、好きな人と嫌いな人に分かれるかもしれません。甘ったるいのが好きな人よりも、大人なビターチョコレートが好きな方におすすめです。

  • Kingston’s Port(カリビアンカカオ、オールスパイス、シナモンベリーズ)
  • Amsterdam(アジアンカカオ、ヒハツ、リコリス)
  • Clonia(中米カカオ、ハニーパウダー、マンゴーパウダー)

3つの種類から選べます。すべて5.5ドル(約596円)。

チョコレート・ショット

チョコレート・ショット

これはまさに甘ったるいのが大好きという人におすすめしたいメニューです。最初注文した時はどんなものが来るのかと思いましたが、その名の通りチョコレートが、ショットグラスで出されます。

濃厚でリッチな甘さなのにしつこくなくて、一杯飲み干すともう一杯ほしくなるチョコレートラバーにはたまらない一品です。

ちなみにこれは「Pure chocolate shot-Tito,That’s for you」というネリーちゃんのニックネーム入りのメニューです。

世界一のチョコレートラバー、ネリーちゃんのために作ったメニューの一つだそうです。もちろん注文するときは、チョコレート・ショットで通じます。

5ドル(約542円)。

ヘルシー派にはカカオフルーツボウル/シェイク

カカオフルーツボウル/シェイク

私の一番のお気に入りがこのカカオフルーツボウルです。写真はCacao Fruit、Nibs、Vanilla Cream(カカオフルーツ、カカオ豆、バニラクリーム)ライムリーフメープル付です。

グラノーラとカカオ豆の歯ごたえで満足感があり、カカオ果肉とフルーツの相性はばっちり。カカオの果肉は今まで食べたことがなかったのですが、癖はなくシトラスフルーツのようなさっぱりした味でとても食べやすいです。

カカオフルーツにフォーカスを当てたメニュー

もともとブレナー氏がブルー・ストライプスをオープンさせるにあたって、一番焦点をあてたかったのはチョコレートよりむしろ、その原点となるカカオでした。

ブレナー氏が2017年にジャマイカに訪れた際、現地の人がカカオの果肉を食べているのを見て、これだと思ったそうです。

栄養価が高いのにカロリーが低いスーパーフードであるカカオの果肉を使ったメニューを、世界中の人々にシェアしたいという想いからカカオフルーツボウルのメニューができたんだそうです。

ボウルではなく、シェイクでも注文することができます。シェイクは9ドル(約974円)、ボウルは12ドル(約1299円)です。

  • Cacao Fruit、Coconut Cream、70%Chocolate(カカオフルーツ、ココナッツクリーム、70%チョコレート)ラムバレルメープル付
  • Cacao Fruit、Hazelnut Butter、Sea Salt(カカオフルーツ、ヘーゼルナッツバター、シーソルト)シナモンバニラメープル付
  • Cacao Fruit、Banana、Basil、ginger(カカオフルーツ、バナナ、バジル、ジンジャー)ハイビスカスメープル付
  • Cacao Fruit、Nibs、Vanilla Cream(カカオフルーツ、カカオ豆、バニラクリーム)ライムリーフメープル付

フレーバーは以上4つの種類から選べます。

メニューは甘いものだけではない

他にもブルー・ストライプスでは、デザートだけではなく、タパスやクロワッサン・サンドイッチ、バゲットにアボカドやトマトを乗せたタルティーヌなども置いています。

カカオ、チョコレートメインでありながらも、甘い物だけに偏らない幅広いメニューを置いているため、ランチにも気軽に立ち寄れるのもうれしいですね。

ブルー・ストライプス・カカオショップ店内のお土産コーナー

お土産

店内の入り口には、カカオとヘーゼルナッツのバターやボンボン、バニラシロップ、生カカオ・バー、ホットチョコレートパウダー・トリュフなど、お土産に喜ばれそうなギフトも置いています。全てが詰まったボックスも販売していました。

また、ギフトボックスのデザインをよく見ると、ブレナー氏とネリーちゃんが手をつないでいる柄のパッケージになっています。お土産を渡す際の、話のネタになりそうですね。

ホットチョコレート

ホットチョコレートはサイズ的にも大きすぎないので持ち帰りやすく、日持ちするのでおすすめです。一缶10ドル(約1083円)。

トートバッグ

他にも食べもの以外に、トートバッグやマグなども販売しています。ブルー・ストライプスでの思い出に買って帰るのもよさそうです。

ブルー・ストライプス・カカオショップのブレナー氏の言葉

ウェブサイト

ブルー・ストライプスの公式WEBサイトには、ネリーちゃんに向けたブレナー氏の言葉が掲載されています。

ティト、僕のストーリーを聞いてほしい。たくさんの人から聞いたことはあるのに、ティトが一度も見ることも、味わうことも、経験することもできなかったストーリー。

僕たちは作り出していかなきゃいけないということを伝えたい。だって、最後にはどんな思い出も美しいものだから。純粋な友情だけは、絶対に途切れることはないということを伝えたい。僕は悲しくなんかないってことをわかっていてほしい。

だって、僕がティトと同じくらいの歳の時、自分の人生を人に語れるようなストーリーにするためなら何でもすると言ったのは、僕自身だから

このメッセージは、ネリーちゃんに向けられたものですが、ブルー・ストライプスを通して、ネリーちゃんだけではなく世界中の人々にチョコレート職人としての経験、そして人生の学びをシェアしていきたいというブレナー氏の熱い想いが伝わってきます。

他にもWEBサイトには、ブルー・ストライプスが提供する食材に関わる職人、メーカーを紹介していて、どこから食材が来ているのかを見ることができます。

店舗情報

  • 名称: Blue Stripes Cacao shop「ブルー・ストライプス・カカオショップ」
  • 住所: 28 E 13th St New York, NY 10003
  • 電話番号: (917) 265-8737
  • 営業時間: 月曜~金曜 8:00~23:00 土日 9:00~23:00
  • アクセス: 4、5、6、L、Q、Rラインで14street-Union Sq駅下車 徒歩2分
  • WEBサイト:https://www.bluestripes.com/

まとめ

看板

ブルー・ストライプスという名前ですが、ブレナー氏がパリでパティシエとして見習いをしていた頃、ジーン・ポール・ゴルチェというデザイナーが作るブルー・ストライプのデザインが大好きだったそうです。

そしてこのブルー・ストライプが、チョコレート職人としての旅の始まりの思い出だったことから、この名前を付けたそうです。

そんなブレナー氏のたくさんの想いが込められたブルー・ストライプス・カカオショップ。ニューヨークを訪れた際には、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

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ニューヨーク生活・就職HACK編集部
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